音幻を司会席から見た人の試合雑記 #1
牛丼はつゆだくにしないほうが絶対に美味しいと思っています。
こちらではご無沙汰しております。こばです。
先日、MEGARAGE溝の口にて「Bakabeat Presents 音幻」(以下、音幻) が開催されました。
皆様大変お疲れ様でした。
ホームページ→ 音幻
今までの大会と異なる「タイマンでの複数セット勝負」が見られるイベントとして、jubeatの新たな切り口が見出せたのではないかと思います。
主催のそらまめ (@G_SAN1919) の人生1番とも思しき弛まぬ努力により成り立った"神イベント"であったと思います。悔しいけど拍手。悔しいけど。当日首にかけてたタオル何
そんな音幻に、私はそらまめ直々の指名の下総合司会として偉そうに場を取り仕切らせていただきました。
私自身ここまでカッチリした(?)イベントの司会経験は乏しく、どうなるやらと思いましたが無事成功、と言ってよいでしょう。
司会としての雑感もいずれ投稿しますので、物好きな方は見てやってください。感想なんかをくれた暁にはめちゃめちゃニヤニヤします。ちなみに褒めても何も出ません
司会とはいえ、選手のプレー中はにば (@NV_mgm3)、ごっさむ (@gosm_bkn) 両氏と共に実況解説としての役割を担っていました。
そんな司会解説目線で試合を見守っていた私が、各対戦カードの試合を振り返っていく、というなんとも上からで偉そうで傲慢でマジクソキモ豚野郎な記事になっております。
観戦おじさんの戯言、といえば否定はできませんが、こういう着眼点で実況解説をしていたのだな、というのが伝わっていただければ何よりです。
対戦カードごとに記事を分け、3本にわたっての感想戦となります。
※ネタバレしかないので、未視聴の方はアーカイブをご覧になってからお読みいただくことを強く推奨します。
ということで、本記事では第1カードを振り返っていきます。
第1カード えだまめ vs ねこぽん
The 10th KAC Exhibition "ベスト4"
アーカイブ→ Bakabeat Presents - 音幻 #1 開会式~第1カード - YouTube
※小見出しの説明です。たとえば
3-2. Neuron (えだまめ)
と書いてあった場合、「3セット目の2曲目はえだまめ選手選曲のNeuronでしたよ」という意味です。
※選手については普段の呼び方で記載します。試合中はさすがに「選手」呼びでしたが、今はいいよね、ということで。
1-1. Niflheimr (ねこぽん)
良い意味で予想通りの選曲。
開幕はおそらく十八番を投げるだろう、そして十八番のうちスタンドかこれだろうなあ、と考えた時に、より刺さるのはニブルヘイムだろうと感じた。
何よりねこぽん、練習でハード995って何?自己ベはハードエクセ、って何?を出していたので納得の選曲だった。
そして一発目からしっかりと差をつけてきた。この辺りは実力も試合勘も流石。
1-2. Never See You Again (えだまめ)
意外も意外な選曲だった。
ねこぽんも苦手ではないであろう曲をあえてここで投げる、えだまめの胆力に驚いた。
そもそも驚かせる目的もかなりあっただろうから、ちゃんと思惑通りにハマった印象。
えだまめとしてはここでスコアを出して流れを持っていかれないようにしたかった、と思うが苦しい展開になってしまったか。
1-3. Necroxis Girl (ねこぽん)
差に余裕があったので、攻めすぎないラインを突いたのかな?
と思ったら後で聞くにぺがさすくんが来ていたから選んだらしい。勝負中ながら粋すぎる。
2人とも過去に西エリア決勝 (団体) でプレーしていたので、大会形式では2回目。この曲自体の事故率の高さを思い知らされる結果に。
2-1. X-ray binary (えだまめ)
えだまめがこの楽曲を好き (得意) なのはよく知っていたので、早くも出してきたなと感じた。
譜面傾向的にもねこぽんに刺さる可能性が高いと踏んでいただろうし、2本連続では渡すまいという意志か。
にしてもこの曲を一発で999近く出すのは上手いとしか言いようがない。イーブンに戻せるかに見えた。
2-2. RAISE YOUR HEADS UP (ねこぽん)
これもねこぽんがどこかでは投げるだろうと予想していたが、応戦するにはここと思うので完璧なタイミング。
超発狂を全ピカで通すあたり、序盤からエンジン全開だなあと。それでもそうそう光らない配置なのにすごい
どんなに対策してもSSSを割る可能性すらある、そんな破壊力を見せつけられた。えだまめはかなり苦しかっただろうなと…
2-3. 灼熱Beach Side Bunny (えだまめ)
普段のえだまめからはあまり想像できない選曲だが、背水の陣で投げるには合理的な判断だったように感じた。
本人曰く「やってない読み」とのことで、実際的中はしていたもののねこぽんが上手かった。対応力の面で上手を行かれた印象。
ここまでの2本で相当飛ばしており (解説からも「飛ばしすぎじゃないですかね」と…w)、どちらかといえばえだまめがいつ仕掛けるかが気になっていた。
3-1. One More Reason (ねこぽん)
シンプルに投げたかった曲だろうし(過去に10連エクセしたという話も)、2連取したこのタイミングで出すあたりもゲーム運びが上手いなと。
6000点差と十分なリードを奪ってもなお不本意そうなあたり、やはり相当な自信があったか。
えだまめもシーズンズベスト99.7%と対策はしていたものの、大会の場では脅威になる譜面と再認識させられる結果だった。
3-2. Lava Flow [2] (えだまめ)
ついに仕掛けたな、と。
流れを変えるための選曲としてはかなり面白いし、こういう癖のある譜面を自信を持って投げてくるのが対策十分であることの証左だろうか。
実際覚えづらく安定も難しい譜面で998、大差になるかと思われたがねこぽんも見事に対応。ほとんどやれてなかった楽曲とのことで、セーフ!と安堵していたのが印象的。
3-3. 1116 (ねこぽん)
それがやりたかったんですね。
KACでも毎回のように観客を楽しませてくれていたが、ある意味いつものステージ上のねこぽんが見られて懐かしさすら感じた。
このマッチのきっかけとなった10th KACでも2人がプレーした楽曲で、バトルの再現だったのと今気づいた。実況で触れられればと後悔
真っ先に対策する楽曲の1つだろうし、えだまめもかなり対策に力を入れていたそう。
4-1. 隅田川夏恋歌 (えだまめ)
これは刺しに行ったというより、自分に流れを持ってくるために変えてきた、そんな選曲だったと思う。
えだまめが十中八九エクセを出すのはわかっていたので、弾みをつける目的だろうという想像はあって実際曲中でもそのように私見を述べた。
結果的に両者エクセとお見事。エクセは盛り上がりますね。
ところでツインエクセを見て「呉越同舟」って言ったけど、「仲の悪いもの同士が同じ方向に向かって協力する」みたいな意味なのでニュアンス間違ってますね、バカですいません
4-2. Stand Alone Beat Masta (ねこぽん)
ここで代名詞ともいえる楽曲。
何より印象的だったのが、間をあけずにすぐ投げたこと。相手に余裕を与えないためか、自信の表れか、こういうところにも戦い方はあるのだなと感じていた (そういう意図じゃないかもしれないけど)。
後で聞くと「実質1曲ずつの投げ合いになったので、事故らない自信のある曲を投げた」とのことで、常に冷静で大会に慣れているなと。
しかしえだまめも得意な楽曲、しっかり耐えた。
4-3. Condor (えだまめ)
ここにきて「いつものえだまめ」が見られたように感じた。
確かそらまめがYouTubeのチャットで「見たかった"えだまめ"」みたいなことを言っていたが、たぶん同じように感じていたのかなと。
隅田川エクセで明らかに吹っ切れ、流れを掴んでいるように見えた。エクセは流石。クレ内2曲エクセしたのはえだまめだけのはず。
5-1. OVERHEAT -Type J- (ねこぽん)
この時5セット目が進行しているのが画面で確認できず、あまり選手を見れていなかったのでドタバタしてしまいました…。
結果だけ見ると、ねこぽんはたぶんもっと取りたかっただろうと思う。997はかなり高いけど、やはり得意なイメージがあるので。
それにしても、解説でも言及したが、「守り=攻め」の選曲ができるのはマジで強い。
対するえだまめはかなり苦手なイメージで、なんとか耐えたと感じていたように見えた。
5-2. ROCK ju (えだまめ)
普段のえだまめを考えるとちょっと意外。大会向けに (というよりねこぽんに刺さる読みで) 用意してきた感のある選曲。
思惑通りでもあり、アクシデントもあり大きく差をつけて逆転に成功。良い選曲になっていたと思う。
やはりこれだけ長い戦いで難曲が飛び交う場面では力も入り、持久戦の様相も垣間見えるワンシーンだった。
5-3. ドーパミン (ねこぽん)
腕が攣っているにもかかわらず、とてつもなく攻めた選曲。精神力が凄まじい。
単純に考えるならレイズをもう1回投げる、みたいな戦略もあったと思うが、腕の調子とも相談しつつ長考した結果だろうか。
結果的には、シンプルにねこぽんが上手かった。えだまめも序盤の事故以外ほぼ繋いでいただけに痛い逆転だったか。
6-1. Still Lonesome (えだまめ)
えだまめとは大会前からよく話していたが、あまり進んで投げたくはなかったそう。つまりはよほど追い込まれていたとも推察されるか。
課題曲リストに入っていたレベル9の楽曲の中でも特に対策必須の譜面であるがゆえ、ねこぽんも確実におさえていた模様。
この対戦カードの中では一番トリッキーな譜面で、選曲されそうと分かっていても高得点はかなり難しかったと思う。
6-2. Duality (ねこぽん)
投げるとしたらえだまめが投げると思っていたので、ねこぽんから飛んできたのは意外かも。
難所の出来は両者同じくらいだったので、それ以外をどれだけ事故らないかの勝負になっていた。
えだまめがこの他選を跳ね返し、ここにきてえだまめにとってこの日1番のリードを奪う展開。
6-3. croiX (えだまめ)
大会前日、ゲーセンに着いてから2クレ丸々croiXをやっていたので、えだまめが本当に投げたかった曲だと思う。
3000点以上のアドバンテージがあるにもかかわらず高難易度をぶつけてきた、それほどに自信があったのだろうか。
勝負を決したのはねこぽんの「対戦相手に応じた対策の上手さ」と「対策結果の再現性」にあると感じた。過去に自分も団体戦でBLACK or WHITE?を選曲した際、ピンポイントでねこぽんに対策され、逆転負けを喫した記憶がある。これが長年KACに出場を続けている彼の強さ、と感じた。
………はい!マジで偉そうですいませんほんと生意気だなボケって感じですが…。
最終結果だけ見ると差がついているように見えますが、内訳を見るとかなり拮抗した試合だったなあと思います。
何より、このルールで初めて戦うのにお互い戦略が上手く、これがトップレベルのプレイヤーの経験と実力だ、と思い知らされました。
さて、次の記事では第2カードを振り返ろうと思います!記事が上がったら読んでやってください。
では!